- 作者: 井上路望
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 単行本
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図書館で、何となく背表紙をみて選んだ本。
時々、意味もなくふと手にした本を借りてみたりする。
失礼だが、あまり期待もせず、軽い感じだと思って読み始めたのだが、
なかなか、鋭いところを突いてくるし、言葉の選び方が惹きつけられる。
何よりも、自分の母と、自分の生き方と、そして娘に息づき始めたアイデンティティと、受け継がれていく本当の大切なことを
井上さん親子から再確認させて貰った気がした。
社会貢献、税金で学校に出して貰ったから、世の中の人々に恩返しを。
必ず赤飯。
コンビニ冷蔵庫に頼るのではないことを、そっと訴える母の心。それを心情を理解しつつも、臨機応変をさりげなく説く娘。
「何とかなるよ」と、言って、子のために体を張って尽くす母と、そのことを理解しながらも黙って見守る娘。
すばらしい家族の絆の物語です。
ノンフィクションなのですが・・・・。