黒崎京子の読書ブログ

本を読む はんなりとゆるりと凛として毅然と桔梗のように清楚に

鳥寄せ~木馬の旗手から

木馬の旗手 三浦哲郎

「鳥寄せ」

 

夫が、センター試験ではなく、夫が受験した当時は共通1次と言っていました。
その共通1次の試験で、テストを受けながら泣いた現代国語の小説は、何と言う本だったのだろう?

と言うことで調べたようだ。
次女のハイジが、「烏寄せっていう本みたいだよ。」

教えて~?っていうので、同じこと聞いている人がいっぱいいる。

「烏寄せ」ハイジに倣って、夫も「からすよせ」が

三浦哲郎の木馬の旗手に納まっていて、絶版だと知り、図書館で探してきた。

読んだ夫、

「当時なんであれほど泣けたのか良くわからない?」
と言う。

次女のハイジは、

「う~ん、泣ける!ハイジがテスト受けたら、号泣してうるさいから試験会場から出ていってくれって言われるなあ。」

私が見て、

「これ、烏寄せではなく、鳥寄せだよ!」

なんで、

カアーカアー!って言葉がひとつも出て来ないのに、烏寄せなんだ?

と言うことで、私は、笑いました!

でも、中身は、私は初めて読みました。

泣けました。不条理の世界!

今の心境とブッキングして、泣きました。


本のタイトルの、木馬の旗手という小説はありません。
でも、確かに木馬の旗手と言う題名がしっくり、しんみり来ます。

うまいですね~。