黒崎京子の読書ブログ

本を読む はんなりとゆるりと凛として毅然と桔梗のように清楚に

愚者よお前がいなくなって淋しくてたまらない(伊集院静)~拠りどころ

 

 

 

やっと、読みきれた。

今まで、すらすら読めていた本が、なかなか理解出来ずに何度も戻り読みしている。

難しい本でないのに・・・・。

でも、ちゃあんと心は汲み取れたから大丈夫!

何を読んでもいいですね。

と言っても、すぐに内容も忘れてしまうのです。

相変わらず、温かいです。

一昨日、夫とちょっと意見の食い違いがあって諍そった。

私の直情的なところが悪いらしい。

娘の行き場を無くしているのは私だと言われた。窮地にどんどん追い込んでいるのも私の所為だと言われた。

他の人が普通に何でも無くしてもらえて入ることが、私達にはして貰えていないことは確かに事実だ。

なぜこうなってしまうのだろうと思う。

今までの自分の人生を振り返ってきても、そうだ。
今度こそ、穏やかに、静かに社会の片隅でひっそりと暮らせると思うと、大きな波はやってくる。
そしてなぜかいつも、私はその先頭に立って、大きな波に向かわなければならない。

何もしない方がいいのかもしれない。

お願い等しない方がいいのかも知れない。

まっとうに生きようとすればするほど社会の枠から外される人がいる。
社会から疎外されたときに彼らが一瞬見せる、社会が世間が何なのだと全世界を一人で受けて立つような強靭さと、その後にやってくる沈黙に似た哀切に、私はまっとうな人間の姿を見てしまう。


全世界を一人で受けて立つような強靭さ

私の宿命なのかもしれない。

おそらく、何もしない生きかた等出来ないように生まれてきたのだと思う。
戦う人生に生まれてきたのかもしれない。

でも、戦わない選択をした人生よりも、充実した人生が送れるだろう。

伊集院静さんも不思議な人です。

くじけそうになると、必ず目の前に現れる人です。

いつか、実際にお会いできる日があるといいです。