キャロリン。の日記

はんなりとゆるりと凛として毅然と桔梗のように清楚に

ある奴隷少女に起こった出来事(ハリエット・ジャン・ジェイコブズ)~善と容認している悪と戦う

 

ある奴隷少女に起こった出来事

ある奴隷少女に起こった出来事

 

 

 

ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)

ある奴隷少女に起こった出来事 (新潮文庫)

 

 やはり、アメリカ文学は大好きです。

久し振りに、本を読みました。

この本は作中のリンダという少女、ハリエットの自伝で、彼女の壮絶な一生が書かれている。

ハラハラ、ドキドキ、本当に息をのむような毎日の連続です。

この本を訳したのが、翻訳家ではなく、企業の買収や売却のコンサルする企業に勤める社員が訳している。

少し長めの訳者のあとがきには、今後の日本が抱える日本の少女たちが抱える

文明を誇る先進国日本の現実と重ね合わせている訳者の心の奥の思いが相まって、非常に繊細で、生き生きした言葉遣いで、ハリエットの聡明さが甦ってくる。

これは古き時代のアメリカの奴隷少女に起こったことではあるが、現代の、この表面的には静かな静かではあるが、「どんなに努力しても、どんなに魅力的でも、非労働で、正しい価値観を曲げることなく自分らしく自由に働ける仕事は、あそこにはない。」

そんな中を歩むこれからの日本の少年少女たちへ

どうしても読んで貰いたい。

そして、世界観の追及を阻む現実、奇怪な経験や法や慣習に遭遇した時に、この本からハリエットが現れて、幼少期に培われた不朽の真実が大きな力を与えてくれることだろう。