黒崎京子の読書ブログ

本を読む はんなりとゆるりと凛として毅然と桔梗のように清楚に

続・大人の流儀〜知らなかった一面

大人の流儀

大人の流儀


これより先に、続が配本となった。



続・大人の流儀

続・大人の流儀

面白いのに辛口です。こんな作品も書くのですね。
初めて知りました。その内容は、変わらない基盤の上に立っているので、やはり、すてきですね。

この間の白瀬といい、なんか、いろいろ考えさせられます。


読書ブログから教えて貰いました。


手当たり次第読書日記! - 楽天ブログ(Blog)

手当たり次第読書日記さんより


今までのイメージとは違う伊集院さんに、より人間味を感じられる本です。

その中で、3.11の東日本の震災のことがたくさん書かれていました。

やはり作家らしく、井伏鱒二さんの黒い雨が紹介されてありました。

黒い雨 (新潮文庫)

黒い雨 (新潮文庫)

私にとっては、こちらも強烈でした。このこともきちんと評価して書かれていたことは、私の読書が評価された気がして、嬉しく思いました。

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

朽ちていった命―被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)

実は私の小中学校の同級生が、御用学者としてテレビのワイドショーなどに頻繁に出ていた時期があり、友人たちが誇らしそうに話し、すごいねえ。って評価する姿に、一人取り残された気分をずっと抱えてきました。

言っている内容(ノープロブレム!ノープロブレム!)を考えたら、同級生だなんて恥ずかしくて言えない。

友人らの前で、おもいっさま批判するわけにも行かず、それだけでなく、御用学者はもとより、その親しかった友人たちの御用学者を信奉する感覚が信じられずに、さらには、そんな友人たちと30年も一緒に過ごしてきた自分にさえ不快感を覚えていた。

そんな3月からのもやもやも一緒に吹き飛ばしてくれた。

自分に素直に生きること。
私の生きてきた感覚が大人の流儀に納まっていること。
喜怒哀楽を表現することは素敵なことだと。