黒崎京子の読書ブログ

本を読む はんなりとゆるりと凛として毅然と桔梗のように清楚に

神道<いのち>を伝える~やまたのおろちから

神道“いのち”を伝える

神道“いのち”を伝える

久しぶりに、読書完了。

なんか、あまり充実した読書がなかったので、

そして、これ、昨年秋から、牛歩でもなく、亀でもなく、毛虫でもなく、カタツムリでもなく

何なんだろうね。

キャロリン。らしき歩みで読み進めてきた本。

その間に、

不思議な縁で彩られました。

 

私の父は、地元の氏神様で代々伝わる、大和太々神楽(?)を毎年村の人たちと共に、踊り、守り続けてきました。

この間、その奉納祭がありました。

その少し前の2月には、息子が保育園の劇発表会で、何と、やまたのおろちをやりました。

日本の神話〈第3巻〉やまたのおろち

日本の神話〈第3巻〉やまたのおろち

卒園の記念品もこれでした。

その劇の中で、

息子は

スサノオノミコトを演じました。

息子は本当は、櫛稲田姫がやりたかったのだそうです。

配役は皆で話し合って決めたのだそうで、櫛稲田姫が出来なかったと寂しそうだったのですが、

クラスの皆に推されて、スサノオをやることになったらしいです。

当日は、前半後半のダブルキャストで、息子は後半でした。

そして、更にその半年ほど前、

ある高校の文化祭の古本市で、超格安で頂いてきたのがこの本です。

 

いのちを伝えること、日本人の古来からの生き方、神との関わり・・・・・

言葉には出来ない、理屈ではない自然のテレパシーなるものを感じました。

 

幼い頃、祖父が、1、15日はかならず、その神社と神棚の御ベロ(?)を、半紙で作っては、架け替え、お神酒や、水、塩、をあげていました。

私が、毎朝一番のお茶をさし、それを祖父が神棚にあげるという日々は、物心付いた頃から私が結婚するまで続きました。私が生家を出た後は祖父が自分でさしてあげていました。

厳しい家に育ちましたが、本当に神に守られた、神や祖先と共に生かされている日々でした。

保育所も、小学校、中学校、高校も、その神社と、お墓を通っていくものですから、

自然と、毎日そこでお参りして登下校する習慣になりました。

 

今思い返すと、不思議と幸福で満たされていたと思います。

そして、多くの人が守ってくれました。

これは、父が良く言います。

「私の回りだけ、奇妙な現象が起こる。」

と・・・・・。

 

でも、私から見ると、父もまた、ルーツなり、村の人々を守ってくれる神の力を敬い、奉ってきたと思います。そういう、父も神に守られ、幸多い人生を歩んでいる気がします。

 

結婚して家を出てからの行動を、反省しなければならないと痛感させてくれた本です。