黒崎京子の読書ブログ

本を読む はんなりとゆるりと凛として毅然と桔梗のように清楚に

困っている人〜笑えないよ〜読書

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今日は、たくさんの頂き物をしました。

気仙沼の秋刀魚。
秋の味覚 ぶどうは、群馬県川場村から。

ブログのお引越しにトライです。何度も、いろんなとこでやってみたのですが、失敗続きです

今、話題の困っている人

困ってるひと

困ってるひと

を、読みました。似たような関係の持病のある私にとっては、全然笑えなかった。私は、もうすでに30年からの病気のお付き合いで、寛解に近いのですが、彼女の状態を考えると、あまりに壮絶で痛々しくて・・・・。それでも、へこんでいない・・・・。

そして、福祉現場の労働者である私としても、

彼女の言うように、社会制度との死闘も、よくわかるだけに、笑えない。

本当に、日本の福祉制度は、自己申告制で、いろんな窓口に出向かなきゃ受け付けてもらえないのです。

知識のない、動けない弱者は制度の恩恵を受けることが難しいんです。

個人の善意に頼るしかないのです。

行政機関によっても対応に差があるのも事実です。
田舎にいると、何年も外出することなく、買い物にもいけない、外出援助として利用するのは、通院くらいです。たとえば、買い物や、コンサートなどの楽しみで利用すると、コーディネーターさんまでが、贅沢だと言う感覚を持っている。

おそらく、著者の状態を推測すると、障害者手当ての支給対象でもあると思うし、福祉医療も使用できると思うし、生保も利用できるのかなあと思います。

それが、難しい膨大な手続きと根気、足(他人の人力)が必要なのです。

知識のない、遠慮深い人は、そこで挫折しています。

こちらが、何とか協力をするからといっても、本人の気力が頑張ってくれないと、承諾してくれないと動けないんです。

彼女の頑張りが、ほかの日本の福祉行政に絶望している方たちに、勇気と希望を与えてくれるでしょう。


大いに、隣人から始まって、人を頼ろうよ。って思うんだけれど・・・・。