今日、せっちゃんに会いに行った。
哀しいとき、行き詰ったとき、勇気をくれるせっちゃん。
いつも、姿勢を正して、凛とした生きかたをしている。
自分の信念をきちんと持って、生きている。
その底辺には、人を愛し、子ども達の未来が輝けるようにというスピリッチュアルで貫かれている。
娘を救うための署名を頼みに行った。
本当に快く受けてくれることはわかっていたのだが、なかなか会えずにいたのだ。
せっちゃんに会うと勇気が貰える。娘が産まれたとき、
頂いたお祝いを、預金しておくときっとずるずると無くなってしまう。何か買ってしまおうと考えた時に、思いついたのが、ほるぷの子ども図書館だった。
他の書店のシリーズも検討したが、ほるぷのものは、ほるぷの出版に限らず図書選定委員の先生方が吟味してくれた各社の本をセットにして売っていた。自分の好みだと絶対的に物語に偏る。子どもにとってはそれは興味の幅が狭められてしまうと思ったので、一番バランスの良いほるぷにしたのだ。自分はハードカバーの品の良い絵本を与えて貰えなかったので、憧れもあった。大人の本は図書館で借りても間に合うが、子どもの絵本は、繰り返し繰り返し読むから、そして子どもがいつでもすっと手が伸ばせるところにたくさん置きたいと考えた。
その時セールスとして来てくれたのがせっちゃんだった。
購入後も、せっちゃんはずっと、半年に一回、こぐまちゃんのカレンダーを贈ってくれた。ありす通信という、読み聞かせのすすめや子育て講演の要約、本の紹介等送り続けてくれた。
和久先生の積み木遊びも手掛けていて、常に子どもの健やかな成長を願っている。
お陰で、わが家の子ども達3人は、本が大好きに育ってくれた。
その、一番上の娘が、頸がんワクチンの副反応で本を一切読まなくなってしまった。
これが一番辛い。あれほど大好きな本が、長い文が解らない、長い本を読んでいると最初が解らなくなってしまう。最初に戻って何度も読み直すのだが、物語が繋がらない。集中力が続かない。
と言う。
本当に辛い。私が何よりも一番辛いのは、娘が本が読めなくなってしまったことだ。
前置きが長くなったが、
帰り際に、今日せっちゃんがプレゼントしてくれた本。
本当の勇気と尊敬、そして、命の大切さ。
せっちゃん、ありがとう。
そしてこの本を読みながら、
第2次世界大戦終了の時、祖父はなかなか帰還出来なかった。
祖父が亡くなった後、或る方から
「捕虜収容所の監視官だった祖父が生きて日本に帰れたのは、捕虜の人たちを虐待せずに尊敬して接したからだよ。」
と、聞いた。
弟は、子の祖父が大好きで、自分の娘に祖父の名前をいれて名づけている。
私も、祖父の精神を受け継いで、この、ヤクーバやライオンのように生きるべく宿命を受けたのかもしれない。
守らなければならないものの為の任務と任務のぶつかりあい
その中で尊敬と信頼が失われることなく、いや確かめ合うことによって、一層の絆で結ばれていく。
震撼する本だった。
そして、今日の出来事を思った。
任務と任務のぶつかり合い・・・・・